「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」をストップ NPO法人 全国ストップ・ザ・ロコモ協議会 SLOC(エスロック)

MENU

1.子どもロコモについて

子どもロコモについて

SLOC副理事長 林 承弘

近年、子どもたちの運動のやり過ぎによるスポーツ障害と、食べ過ぎによる肥満など生活習慣の乱れから来る運動不足の2極化が問題になっています。

こうした子どもの食事や運動など生活の基本は本来、家庭や学校で築かれる筈です。しかし食事面では、核家族化が進み、両親が共働きとなり3食をしっかり食べるという習慣が薄まってきています。また運動面では、ゲームの普及と外遊び場が少なくなったことなどにより、子どもが外で遊ばなくなり、運動不足の子どもが増えています。

一方栄養過多・運動不足で太る子だけでなく、低栄養・痩せ過ぎも問題です。メタボに対する誤解もあり痩せることが良いことだとして、骨量を蓄えなければならない小学生高学年にまでダイエットが入りこむようになってきました。こうした状況下危惧されるのは、生活習慣が改善されないまま大人になり、内臓疾患であるメタボや運動器疾患である骨粗鬆症等ロコモの予備群を増やしてしまうことです。

驚くことに子どもたちの運動器の現状は、片脚でしっかり立つ、手を真っすぐ挙げる、しゃがみ込む、背骨を前屈するなどの基本動作のできていない子が急増しています。そして物を投げる動作ができない、自身の倒立はおろか倒立する子を支えられない、廊下の雑巾がけの際に手で支えられず前歯を折ってしまうなど、少し前の時代には考えられなかったことが起こってきています。

埼玉県ではこうした状況下、6年間にわたりモデル事業として就学時および小学校5年さらに中学生に運動器検診をおこなってきました。

特に基本動作である、①片脚立ち左右5秒間ずつ ②肩を180度挙上 ③しゃがみ込み④体前屈についてチェックし、バランス(①)および身体のかたさ(②~④)について調べました。このうち一つでもできないものを不可とすると、約4割の子どもが何らかの運動器機能不全を有していることになり、運動器機能調整力不足の状態にあるといえます。平成24年度からの中学校武道必修化によるケガの多発が心配されます。また食育でバランスの良い朝食がきちんと摂れている子どもは、3~4割に限られており、これらは近年の子どもたちの食事、運動など生活習慣の劣化からくるもの考えられます。

こうした生活習慣の改善指導等、公教育の重要な柱の一つである学校健診が果たす役割は大変大きいと考えられます。子どもへのしっかりした運動指導・食事指導などのロコモ対策はメタボの予防にもつながると期待されます。

子どもロコモ体操はこちら

「子ども処方箋」はこちら

「SLOC版子どもロコモ対策マニュアルムービー」はこちら

更新日2016/06/15

Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.