「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」をストップ NPO法人 全国ストップ・ザ・ロコモ協議会 SLOC(エスロック)

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5.子どもの足の変形

子どもの足の変形について

文責 二階堂 元重

近年、時代・ライフスタイルの変化に伴って子どもに急増する「浮き指」や「外反母趾」は、不安定なかかと重心の「2点歩行」の原因となっている。その結果、バランスを取るために膝を曲げ、腰が落ち、猫背で歩くようになる。さらに地面からの衝撃を足の裏でしっかりと吸収することができず、その結果腰や膝に大きな負担がかかり、腰痛・膝関節痛の誘因にもなっている。

【原因】
1)歩数の減少
  *小学生の歩数  ・1979年 27,000歩/日(文科省資料) 
           ・2011年 11,000歩/日(東京都調査)

外遊びをしない。特に「鬼ごっこ」のように、周囲の予想外の動きに反応して止まったり、駆け出したりすることは、子どもの足の発達に役立っていた。

2)乳幼児期に「つかまり立ち」や「つたい歩き」をしない。
3)「雑巾がけ」のように足の指を使う運動をしない。
4)室内でも靴下をはいて過ごすなど、裸足になり足指を解放する機会が少ない。
5)小、中学生が窮屈でヒールの高い靴を好んで履いている。

1)浮き指
足の指先が床につかない「浮き指」がある児童が急増している。
・平成02年:16.3%(大田区小学校調査)
・平成23年:81.7%(品川区立戸越小学校調査)

かかと重心になり、バランスを取るために膝を曲げ、腰が落ち、猫背で歩く子供たちは、まるでゴリラのようにも見えると言われている。

浮き指はさらに「外反母趾」「巻き爪」の原因にもなっている。

2)外反母趾
  中学生の30°以上の外反母趾の割合は7%。
  予備群も含めると女子は全体の6割で10年前の2倍以上、男子は全体の5割で10年前の4倍。
  (埼玉県立小児医療センター2005年8月)

3)内反小趾
  幼児の90%に発症を確認。(新潟県立看護大学の調査)

4)開帳足
  パンプスなどの長期連用により足の「横アーチ」が圧迫され続け、崩れると「開帳足」となる。
  「開帳足」の結果「外反母趾」が引き起こされると考えられている。
  足底筋力の弱い人に起きやすい傾向がある。(タオルギャザー・足指ジャンケン・ヒールレイズ)

5)(外反)扁平足

a)幼児期扁平足
全児童の24.4%(平成23年品川区立戸越小学校調査)
荷重時土ふまずがなくなっているが、非荷重時は土ふまずができていて。足の痛みを伴うことはない。
幼児期扁平足では関節周囲の靭帯がゆるみ、かかとが外を向いてアーチがつぶれるようになっている。
ほとんどの場合、成長に伴って自然にアーチが形成されるので、裸足の生活を心掛け、足の指を使うことで足の裏の筋肉を鍛える。(つま先立ち・足の外側縁で歩く練習・鼻緒のある履物・足指ジャンケン)

のびのび体操(立位編)はこちら

b) 成人期扁平足
成人期扁平足の多くは「浮き指」「外反母趾」「外脛骨」による足底の機能、発達障害や後脛骨筋腱変性断裂による足底縦アーチの減少に伴い発生する。足指の筋肉はアーチを支えるのに重要で、これを鍛えるためには裸足での生活を心掛け、足指を使うようにする。(タオルギャザー・足指ジャンケン・アキレス腱ストッレッチ)アーチの低下が強い場合はアーチサポート付きの足底板装着が必要となる。

更新日2016/02/04

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