「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」をストップ NPO法人 全国ストップ・ザ・ロコモ協議会 SLOC(エスロック)

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8.岩手県

岩手県の取組み

JCOAスポーツ学校保健委員
ICOAスポーツ学校保健委員委員長
菅 義行

 

・2016/10/06

岩手県臨床整形外科医会(以下「ICOA」)の運動器検診に対する取組みの経緯等について、第28回 東北地区学校保健・学校医大会(山形県医師会主宰:山形市:平成28月9月10日)において、『「岩手県の運動器検診への取り組み」整形外科医の立場から』のタイトルで発表したので、その概要を報告します。

*「岩手県の運動器検診への取り組み」整形外科医の立場からsloc%e5%8e%9f%e7%a8%bf%ef%bc%9a%e5%b2%a9%e6%89%8b%e7%9c%8c

・2015/11/24

岩手県教育委員会と岩手県臨床整形外科医会との協議が、10.21、11.18にありましたので報告します。

1.運動器検診についての研修会等の開催について
H26.10.03 県学校保健講習会(養護教諭、保健担当教諭対象)
H27.01.16 県臨床整形外科医会研修会(整形外科医対象)
H27.01.17 県学校保健・学校医大会(学校医、養護教諭対象)

2.県教委、県医師会から運動器検診に対する協力依頼等について
県教委から県医師会を通して各郡市医師会の整形外科医へ運動器検診の協力通知整形外科医を含めた委員会の体制づくりの依頼があった。ちなみに岩手COA会員64名(回答率100%)の中、協力医は61名(95%)の体制を整えている。

3.保健調査票は「児童生徒等の健康診断マニュアル(以下マニュアル)」の6項目について、県内市町村の教育委員会(教委)へ通知、指導を依頼した。

児童生徒等の健康診断マニュアル平成27年度改訂版
文科省スポーツ・青少年局学校健康教育課 監修

4.学校医の判定に対するフローチャートについて(マニュアルP.16)

1)以下の場合には、整形外科専門医受診を勧める。

「39」背骨が曲がっている(脊柱側弯症疑い)
「40」腰を曲げたり、反らしたりすると痛み(腰椎分離症疑い等)がある。
「41」腕、脚を動かすと痛みがある。
「42」腕、脚に動きが悪いところがある。

2)以下の2項目(運動器機能不全)については、専門医受診の結論がでなかったが、以下に示す案が出た。

「43」片脚立ちが5秒以上できない(バランスが悪い、股関節疾患)場合
「44」しゃがみこみができない(下肢の関節がかたいなど)場合

① 養護教諭 担任、体育教諭が日常の情報を整理して学校医へ (マニュアルP.18)
・県教委、市町村教委、学校長からの指示を出してもらう。(学校現場からの声)

② 健康診断前に、しゃがみこみ、片脚立ちの練習を学校・家庭で行ってほしい
・「43」「44」の対策に体育の準備体操、授業前などに練習をしてもらい、慣れてもらうことでチェックがつく人数を絞り込みしたい。(学校医からの要望)
・学校現場が運動器検診に対して不安が多いので、県教委から運動指導するための資料をできる限り早くほしい。
例1.岩手西北医師会HPのビデオを紹介
例2.ストレッチ・バランス練習指導案(県体協、県教委)の作成依頼
(JCOA、JOAからのモデル資料がいつできるか不明)

③ 学校医の判定「43」「44」のチェックがあり できない児童・生徒へ。
・ 跛行、歩き方がおかしい ⇒ 学校医が整形外科疾患を疑う⇒ 整形外科専門医

・ 発達障害 知的障害者等 ⇒ それぞれの専門領域

・ 肥満傾向(小児習慣病)  ⇒ 学校医の判断

・ 運動不足のようだ  ⇒ 学校医が「指導」として検診後の運動指導などを学校、家庭で行ってもらう

<課題>
・指導をどのくらいの期間するのか?
・学校医が経過観察を指示してできない時は整形外科専門医へ紹介案を示すが、学校(養護教諭、担任、体育教諭)は責任問題があり 学校の判定はできないという説明(県教委、学校現場)
・家庭で判断できないだろうか

④ 家庭で判断について
県教委より学校医の判定に「経過観察」して改善しない時は 家庭で判断して整形外科専門医の受診方法があるとのことで県教委から市町村教育委員会への指導をお願いした。
たとえば各家庭へ、アレルギー性鼻炎が治らない時は専門医へ。
ただし、「しゃがめない、片脚立ちができない」が病気なの分からない家庭が多いと考えられ、「股関節・膝関節・足関節疾患等があることがあるので整形外科専門医を受診して下さい」と勧める啓発内容を添付する通知もお願いした。さらに、今後も市町村によって医療体制が異なり 対応方法を検討していくこと

5.整形外科専門医としての受け入れ体制について
学校医が整形外科疾患を疑い、運動器機能不全の児童生徒等は、整形外科専門医の医療機関で全員受診を受け、診察、指導できる体制づくりをしていく。さらに、受診した児童生徒等について集計、分析してフィードバック体制も整えていく予定である。

更新日2016/10/06

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