「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」をストップ NPO法人 全国ストップ・ザ・ロコモ協議会 SLOC(エスロック)

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5.富田林市医師会

富田林市医師会の取組み

SLOC連携委員会委員長 宮田 重樹

・2016/03/22

先週、富田林医師会の学校医の先生方に運動器検診について研修会を行いました。
問題のあった子供をどうするかが、一番のポイントでした。

医師会整形外科医4名で事前に検討し、
<検診項目で問題のあった子供に対し、どう対処するか>

問題には運動不足による異常(痛みなし)と痛みを伴う運動器疾患混在しています。
運動不足による異常に対しては、6か月間下記の運動を行い、再度評価を行います。
それでも改善がみられない場合、神経筋疾患、運動器疾患の可能性があるので、整形外科受診を薦めて下さい。
四肢体幹の痛みが、2か月以上続いている場合には学校医健診の際、学校医は結果を確認し、整形外科受診を薦めてください。
10才以上で背中を反らすと痛みを訴える場合、投てき競技をしていて肘をまっすぐ伸ばせない場合、腰椎分離症、野球肘の可能性があり、かつこれらは早期診断早期治療が必要ですので、整形外科受診を薦めてください。

<6か月後、どのレベルの異常で整形外科受診させるのか>

片脚立ち、ケンケン:小学校3年生以上でできない場合
小2以下の子供は、来年できるよう頑張るように言う
前屈:指先が膝までも届かない場合
しゃがみこみ:大腿が水平になるレベルまでもしゃがみこめない場合
腕挙上:150°以下の場合
各動作による痛みがまだ続いている場合

というように決めました。

受診してもらった時、何らかの異常がありそうなケースに絞りました。

富田林医師会の場合は、過去に経験がなく、ぶっつけ本番です。
どうなるか心配ですが、その都度修正していこうと思っています。

運動器検診医師研修会.PPT

学校医運動器検診研修会資料 .docx

学校健診での運動器検診における学校医の役目.docx

・2016/02/15

02/03に富田林市で教育委員会と連携し、幼稚園、小中学校の養護教諭、体育担当教諭を対象に運動器健診の方法と運動器機能改善策についての説明会を行いました。
近隣市町村の担当者や高校の担当者も数人参加してくださり、総勢100余名の参加がありました。
教諭は熱心に聞いてくれました。一緒に運動もしました。
学校で予め検診することに異論などありませんでした。

運動器検診説明会PPT全32枚はこちら

・2016/01/25

「運動器検診マニュアル」と「自宅問診票」を学校医用・教師用に分け、PDFで掲載しました。ご自由にご使用ください。

1)富田林市医師会学校医用
1.H28年度学校運動器検診についてPDF

2.運動器検診問診票(保護者用)PDF

2)教諭(担任・体育教諭・養護教諭)用
1.H28年度学校運動器検診についてPDF

2.運動器検診問診票(保護者用)PDF

・2015/11/18

富田林医師会学校医部会委員会では、学校医の先生方から”内科検診だけで手いっぱい、よく知らない運動器検診を行うことは無理”と宣言されており、内科小児科の先生に一切迷惑かけない方法を考えました。

結核検診が、”1カ月以上咳が続いているか、通院しているところがあるか”家庭に問診して、その結果をみて学校医は咳の状況を確認し、通院してなかったら受診するように勧めるだけですので、運動器検診も予め、問診と学校での運動器チェックを行ってもらい、異常の出た子供に次の指示を出すだけにしました。

・運動器の痛みがあり、整形外科に受診していない子供は受診を勧める。
・単に運動器機能不全の子供には予め教師に指示をした運動プログラムを体育の初めに取り入れて、全員で行う。
・3-6カ月後再検し、改善が見られない場合、整形外科疾患や神経筋疾患が隠れている可能性があるので整形外科受診を勧める。

今日教育委員会の方と運動器検診について話してきました。

先日教育委員会向けの説明会があったそうで、検診という言葉から病気を見つけることを目的と考えられていました。
・オスグッド、野球肘、分離症等
夏に、学校内で事前に運動器検診を行いその結果を学校医に示して欲しいと依頼し検討をお願いしていましたが、運動器疾患を見つけることが目的と考え、実施者を養護教諭で準備しかけていました。

志田原先生のお考え(注1)のように私も ” 運動器検診はいわゆる子供のロコモ、運動能力(筋力やバランス感覚)の低下、を中心に診るのだと思っていました”ので、
・運動器検診は、体育を教える先生にして頂きたいこと
・問題とされる子供は、単に運動不足からの運動器不全と整形外科疾患とが混在していること
・単に運動不足からの運動器不全が圧倒的に多いこと
・単に運動不足からの運動器不全の子供たちに、改善プログラムを行ってもらい(する時は全員でしますが)、運動苦手意識を克服することが目的であること
・毎年確認して、単に運動不足からの運動器不全の子供たちの割合が減ることが目的であることなど説明してきました。

3-6カ月後の判定の仕方について質問されました。
・幼稚園から中学生まで同じ基準でいいのか、1つでも異常があれば、受診させるのか

この件で、先生方にご指導頂きたいのですが、埼玉県のデータでは(注2)
・片脚立ち5秒できない幼稚園児、就学時の子供の割合が25%越えています
・ 腰椎前屈で指先が床につかない 小5、中学生の割合が25%越えています
年少者では片脚立ち、年長者では前屈で数カ月後の検診でも引っかかる子供が多くいると思います。

3-6カ月後の判定時に、年少者では片脚立ち、年長者では前屈を除くとしていいか否か異常を判定すれば、年少者では片脚立ち、年長者では前屈出来ない子供が多数整形外科に行くことになると思います。年少者で片脚立ち出来ない子供の中には、神経筋疾患が隠れていることもあるので悩むところです。

3学期中に各校から2-3名参加してもらい、私が運動器検診のやり方、改善プログラムのやり方の講習会を行う準備を進めることとしました。

長島先生のおっしゃるように” 学校医の検診前に、検診対応体操をさせておくことで、異常あり(検診する対象)を減らしてしまおう”は、いい案と思います。

4.栃木県医師会

運動音痴が増えた現在、体育を教える先生もどうしたらいいのか悩んでいます。
基本的なバランス、柔軟性、必要な筋力が伴っていないので運動ができない子供も多いので、検診内容の基本的な動きを繰り返すだけで、引っかかる子供も減るでしょう。
色々な方々と話をしていると、それぞれの立場で考えられていることが異なります。
私も、頭の中で考えているだけで実行したら問題点も見つかってくることでしょう。

何度か教育委員会の方々、現場の方々と相談し、研修を行って頂き、4月に間に合うようにしようと思います。その都度、経過報告します。

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(注1)志田原泰夫委員 福山市
SLOCのHPで宮田先生が紹介されている富田林方式なら学校医や整形外科医の負担はかなり少なくなりそうですが、行政としてはどこまで簡略化して良いのか、簡略化による見落としがあったときの責任問題はどうするのか等が心配なようです。国からは地方の実情に応じてやりなさいというだけで具体的な指示はないそうです。
もう少し学校医と市中整形外科医の負担が軽くなるような方法をJCOAやJOAが示さないと現場が混乱に陥ると思います。
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(注2)林承弘先生
埼玉県学校運動器検診で 幼稚園~中学まで運動器機能不全を学年全体(1343名)でみると 片脚立ち・しゃがみ込みに問題あるもののうち、一番頻度が高いのは、体前屈 23%であり、 次いで片脚立ち・しゃがみ込みが 15%前後、上肢垂直拳上が 7%であり、これら一つでも問 題あるものは、実に 40%強でした。
幼稚園~中学まで学年別にみると、 片脚立ちは、学年が上がるにつれ静的バランスがしっかりしてきて、ふらつきは改善します。但し、中学でもふらつく子が 7~8%います。一方、しゃがみ込みや体前屈は学年が上が るにつれ、出来ない子が増え、かたさが増します。また上肢垂直拳上は、学年を通じて出 来ない子が数%にみられました。結局、これらが一つでも出来ない子は、4 割を占めました。 これら子どもの体の異変の背景に、社会的要因があると考えます。
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・2015/09/08

富田林市内に整形外科診療所は4件しかなく、運動器検診で異常があったからと言って受診を勧められたらパニックになります。

市教育委員会と協議し、運動器検診の事前チェックを担任または体育教員にしてもらい(家庭用チェックも行います)対策も体育授業で行ってもらえることになりました。

*運動器検診での異常を2つに分けました。

・1つ目が痛みを伴う運動器疾患、側わんしょう等で 通院していない場合受診を勧める。
・2つ目が運動能力の問題(体が固い、バランスが悪い等)で、これらに対しては運動プログラムを作成し、学校の体育で行ってもらう。

3か月行って評価を行い、改善が見られない場合、運動器疾患や神経疾患が見逃されている場合があるので受診を勧めるという作戦です。

生徒の検診結果もまとめてもらうようにお願いしました。
運動をすることによってどれくらい改善するのか、データーが出せると面白いです。

運動内容は、学校の先生方に予め伝えているので、学校医の先生は”運動して下さい”と言うだけでいいようにしました。
検診内容も若干変えています。
教育委員会と連携取れればうまくいくと思います。
養護の先生に対して一昨年 子どもとロコモの話をしたのですが、その内容は校長や体育の先生方には伝わりませんでした。
学校全体で動くには、教育委員会からのお達しが効果的と思い、打ち合わせしています。

更新日2016/04/01

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